つなぎの診断士

自動車整備士の資格と経験を持つ経営コンサルタントのブログ

意識を変えよう!では変わらない。

昨日は名古屋市内のエスカレーター事情について

全国と比べて両側にたつ比率が多いことを

お伝えしました。

 

昨日の例は私がよく言っている構造に

打ち手を打った形になります。

 

構造を理解する際は「氷山モデル」

見てもらうと良いかと思います。

 

 

目に見えるできごと

人のメンタルモデルから来ています。

メンタルモデルとは意識、価値観、思いなどです。

思い込みという場合もあります。

 

なのでメンタルモデルが変われば

起こるできごとも変わります。

 

しかし私たちは自分の考えや価値観などを

そう易々と変えることはできません。

ましてや人から強制的に変えられると

強烈な拒否反応が起こります。

 

エスカレーターの例でいうと

できごと:エスカレーター入口が混む、行列する

     エスカレーターが止まる

パターン:電車到着後。片側だけ乗る。

     片側が空いているのでそこを歩く。

構造:2列のエスカレーター。特にルールがない。

   ルールが周知されていない。

メンタルモデル:エスカレーターって片側を空けるもの

        急いでいる人はエスカレーターを歩いてもOK

 

このようになっているので

何度もアナウンスやポスターなどで

2列に並びましょうとメンタルモデルに訴えても

なかなか変わらないんです。

 

そこで構造に着手します。

名古屋市の条例

AIで歩いている人を検知して注意アナウンス

このセットで構造に働きかけたことで

2列に並ぶようになってきたんです。

 

するといつの間にか

エスカレーターは両側2列で並ぶもの

と意識が変わっていきます。

構造に打ち手を打つことによって

結果的にメンタルモデルが変わったいくのです。

 

 

 

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