つなぎの診断士

自動車整備士の資格と経験を持つ経営コンサルタントのブログ

限定合理性の罠

千葉県市川市が花火大会の様子を撮影した

プロ写真家の作品をわずか1日で撤去したことが

話題になっています。

 

事の発端は

「公の施設を使用してプロの写真家のPRに

つながるような行為を行うのは良くないのではないか」

という1件のクレームです。

 

話題になると

市はもっと毅然とした態度をとるべきだ!

というクレームが入ります。

 

市の判断のプロセスは分かりませんが

まさに「限定合理性」による意思決定です。

 

おそらく1件のクレームではありますが

他にも多くの人が同じように感じているのではないか

ひょっとしたら間違ったことをしたのではないか

クレームが増えて市の職員の通常業務に支障をきたしたらまずい

大きな問題になる前にスピーディーに処理しよう

他の行政でも同じようなことをしていたな

 

こんなことが担当者の頭を周ったのではないでしょうか。

その中でとにかく何かしら素早い対応が

懸命だという判断だったのでしょう。

 

ゆえにかなり限られた情報で

判断をしたという「限定合理性の罠」に

ハマってしまったのだと思います。

 

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